東京電機大学が、創立100周年記念の中核事業として2012年(平成24年)4月に開設した東京千住キャンパス計画Ⅰ期計画と、2017年(平成29年)4月に開設したⅡ期計画である。地区計画が求める公道に沿った低層部とセットバックしたタワーという典型的な都市型再開発の構成に対し、「プラザ」と、駅前広場から中央の公道に沿い、Ⅱ期で内部化する「アゴラ」という2つの公共性の高い空間により、地域に開かれた街並の形成とアイデンティティのある風景の構築を目指した。中高層部の外観では、セラミック印刷ガラス、白色バックパネル、サッシュのアルミ材、PCコンクリートによる、微妙な差異により統一された白さにより、混沌とした街並に浮び上がる白いタワー群という新しい都市の姿の表現を試みた。先進的な技術にも意欲的に取り組み、自然換気パネルを組み込んだ中高層部の高効率エアフローウィンドウは、外皮負荷軽減を実現する大学建築初の試みである。
完成年: |
2017 2014(Ⅰ期),2017(Ⅱ期) |
用途: |
Ⅰ: 学校(大学), 集会場, 事務室, 図書館, Ⅱ: 学校(大学), スポーツ練習場 |
主要構造: |
鉄骨造,一部鉄骨鉄筋コンクリート造,鉄筋コンクリート造, [1号館]鉄骨造,一部鉄骨鉄筋コンクリート造,鉄筋コンクリート造 免震構造, [ブリッジ]鉄筋コンクリート造,一部プレキャストコンクリート造 |
階数: |
[1号館]地下1階 地上14階, [2号館]地下1階 地上10階, [3号館]地上5階, [4号館]地上10階, [5号館]地下1階 地上12階 |
建築面積: |
全体:14,908.58 m²,Ⅰ:10,932.84m², Ⅱ:3,975.74 m² |
延床面積: |
全体:106,136.36m²,Ⅰ:72,759.19m², Ⅱ: 33,377.17m² |
ライティングデザイン: |
サワダライティングデザイン&アナリシス |