国際仏教学大学院大学Completion Date:2010

この大学は仏教学の研究者を志す学生を対象とした、大学院のみの大学である。総学生数は博士課程までの5学年で20名ほどの規模であり、大学というよりは研究所のような構成となっている。この新キャンパスの敷地は15代将軍徳川慶喜の終焉の地であり、屋敷ゆかりの大銀杏をはじめ様々な木々が生い茂る緑豊かな環境の場所である。既存の緑と起伏に富んだ地形を生かしつつ、建築を小規模な6つの塔で計画して、高さも低層に抑えている。このような分棟状の配置は建築の周りに庭や外部空間を生み、室内からは木立の中にいるような風景を望むことができる。そうして建築に内包された庭の緑と外周部の林により、静かで落ち着きのある研究・教育の場を創出している。

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Info

所在地:東京都 文京区 

完成年:2010

用途:大学, 寄宿舎

主要構造:鉄筋コンクリート造, 鉄骨造(エントランス部)

階数:地下1階 地上3階

敷地面積:9,103m²

建築面積:2,149m²

延床面積:6,365m²

構造設計:竹中工務店

設備設計:竹中工務店

ランドスケープ:オンサイト計画設計事務所


URL

国際仏教学大学院大学


掲載誌

新建築:2010.6


Awards / Competition

文京区都市景観賞(2011)

BCS賞(2014)