千葉大学 ゐのはな記念講堂 改修Completion Date:2014
1963年竣工の本施設は、名古屋大学豊田講堂(1960年)に続く槇文彦の国内2作目の作品であり、梯形の架構の断面が広場に向かって象徴的な姿を見せる。半世紀を経て、老朽化に伴う改修の要望と3.11以降の建築物への耐震補強の必要性に伴い、大改修が計画された。原形の意匠を損なう事無く、以下の改修方針を実施した。構造では耐震補強。外装では杉板本実型枠コンクリート打放し壁の再生、ホワイエカーテンウォールの更新、屋根の防水改修。内装では、旧天井とアスベストを除去の上、新しくデザインされたルーバー天井を取付け、舞台を木床仕上げへ改修、1階客席を720席からゆとりある576席に変更した上でメモ台を装備。音響では講演・式典に適したホール機能の強化のため遮音・吸音性能を向上し、舞台音響設備を拡充。設備では空調環境の居住域冷暖房化、適正照度及び調光性能を備え、多様なニーズに対応するホールとなっている。
Info
所在地:千葉県 千葉市
完成年:2014
用途:大学講堂
主要構造:鉄筋コンクリート造 一部プレストレストコンクリート造
階数:地下1階 地上3階
敷地面積:261,148.79m²
建築面積:1,350.44m²
延床面積:2,351.64m²
構造設計:花輪建築構造設計事務所 (耐震補強設計)
設備設計:総合設備計画 (改修設計)
建築音響・ホール設備改修:永田音響設計
URL
掲載誌
新建築:2014.10
Awards / Competition
BELCA賞 ロングライフ部門(2015)
千葉都市文化賞 優秀賞・建築部門(2014)
1等 設計者選定公募型プロポーザル (2013)